電車に乗るようになり車窓から見えるたくさんの集合住宅を目で追った。あの扉の、窓の1つ1つが「家」で、生活がある。私にとってはそれがなぜか不思議なものだった。
社会人になり、仕事を理由に実家を出て、集合住宅に移り住んだ。1人で生活をするのが想像以上に大変で、「私、一人暮らししてアパートに住んでる!」なんて感慨に浸る暇もなく、慣れたころには何も思わない普通の生活になっていた。
まあ当然、集合住宅で生活していることは何も特別ではないし、一軒家から集合住宅に拠点を変えたところで、特に感慨などもないのは全く不思議なことでもない。(一軒家の家主だったらまたちょっと違うかもしれないが)
しかしまた不思議なことに、電車通勤をしているとき、やはり私は車窓から見える集合住宅を目で追う。集合住宅がたくさん流れてくる景色を見るとワクワクする。これは……「ただ集合住宅を見るのが好き」ということではなかろうか。
ついでに言うと、仕事帰りゆっくり歩いてるときに道沿いの家を見るのも好きだ。人の生活を感じるのが好きなのかもしれない。集合住宅はたくさんの生活があるから、ちょっと高揚するのかも。
駅の近くの集合住宅に住む店長に「駅チカはそりゃ便利だけど私は寝つきが悪いから電車の音が届いてしまうところには住みたくない」「あと電車に乗ってる人から見られてる気がしちゃいませんか?」と言うと、「俺はたまに窓の前に全裸で仁王立ちして電車睨みつけてるよ」と返された。嘘か本当かわからないが、見るのちょっとやめようかなと思った。
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ご挨拶が遅れました、ハザマです。
無事入居できまして嬉しいです。ありがとうございます。これからよろしくお願いします。
せっかくなので、今まで書いてこなかった、お題について書いたりとかもやっていこうかな。