2024/04/28

窓からの風景

僕の部屋。山に向かって窓がある。

窓は額縁。窓のある風景は良い。

山の稜線が、縁から縁を繋ぐ。

窓にはその日その日の顔があり、それは少しずつ老いていく。

ただ、山に反射した光が街を照らすから、いつもなんとなく明るい。

その様子を眺めるのがなんとなく好きだった。


いつしかマンションが建った。僕の住む建物の北側。

窓はコンクリートの平坦な顔しか見せてくれなくなった。灰色の壁はいつも少し暗い。


同時に、私の住む建物も、誰かに平坦な顔しか見せていないのかもしれないな、と思った。


でもまぁ、なんだ。さようなら。