2024/04/27

テレビとDVD

 テレビはたまにしか見ないが、朝のNHKニュースを視聴予約しておくと目覚まし代わりになって良い。だいたいの番組は親が見てるから私も見る、というスタンスだ。

ダンボールからDVDを取り出していこう。私が実際に持っているDVDは少ないので、視聴履歴も含めることにする。

最初は『鋼の錬金術師(04年版)』。それまで、プリキュアやポケモンで育ってきた私にとって、それはとても衝撃的で、非常に魅力的だった。原作が連載中のときに制作されたため、最初からアニメオリジナルのエンディングを見据えて作られている。原作より、一層ダークな世界観で描かれる今作は、私の感情を強く揺さぶった。一方で、錬金術という不思議な力にワクワクもした。

オタク的な視点で語ると、なんといってもボンズ制作なのが最高だ。アクションシーンの見応えが保障されている。キャラデザも原作のテイストを上手く残していて、内容に合わせて暗めに設定された色彩設定も良い。この年代特有のシンプルな塗りが、荒川弘の絵柄とマッチしている。

劇場版の『シャンバラを征く者』は、初見時は分からなかったが、虚構と現実の話をしている。後年に見返したとき、あまりにも私にとってクリティカルな内容でひっくり返ってしまった。いいんですか?! こんな……私のための作品で……

ボンズ繋がりで言うと、ボンズの前身のサンライズ制作の『カウボーイビバップ』も名作だ。ハードボイルドで男の浪漫、と見せかけて、犬を追っかけたり女が勝手に仲間になったり、変な子どもが居着いたりしてヘンテコな具合になっていくのが可笑しい。それでも、しんみりとするラストの回が多く、読後感(視聴後感?)はなかなかに沁みる。元は友人(もしくは相棒だろうか)だった男との確執、一度は離れ離れになってしまった愛した女との再開。最後の戦いはハードボイルドそのものだ。劇場版の『天国の扉』は、劇場版らしいリッチな作画が見どころである。男と男の戦いはアツい。全編通して、サントラは菅野よう子が手がけているのだが、これが良い。どの曲も名曲だ。

カルト的人気を誇るアニメ、『serial experiments Lain』も良い。製作時に想像されたインターネットの未来像は、現在から見るとまるで予言のように感じられるほどのクオリティだ。オープニングは、映像と音楽の組み合わせがお洒落でかっこいい。岩倉玲音は遍在する。

今までとテイストがガラリと変わるが『ラブライブ!』は私を救ってくれたアニメだ。学校に、同年代に対して絶望していた私に、きらきらしたうつくしい学校生活やアイドル活動を見せてくれた。世界に希望を持たせてくれた。少女達の葛藤に心揺さぶられたし、最後はぼろぼろに泣いた。

アニメ版の『少女終末旅行』は、ポストアポカリプスの癒し系萌えアニメとなっている。疲れた深夜とかに見ると、五臓六腑に染み渡る。雨垂れの歌はアニメならではの演出で素晴らしい。

TVシリーズ版『エヴァンゲリオン』。これはとにかく画面がかっこいい。制約の中で作られたものほど輝くものはない。

『映像研には手を出すな!』。これはもう、アニメの楽しさのエッセンスがこれでもか、と詰め込まれている。湯浅監督の制作、という線で言うならば、『夜は短し歩けよ乙女』もお祭り騒ぎな楽しいアニメ映画で大好きだ。湯浅監督の映像センスには痺れる。

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。これは鬼太郎のことを何も知らずに、話題になっているからという理由で観に行ったのだが、まあ〜良かった。どこがどう、とは説明できないのだが、とにかく私の胸に刺さった。複数回劇場に足を運んだのはこれが初めてだ。

『雨を告げる漂流団地』はとにかくべしゃべしゃに泣いた。やはり理由は説明できないが、とにかく泣いた。同監督の『ペンギンハイウェイ』は、楽しい映画で、これもまた大好きである。

他にも『電脳コイル』や『結城友奈は勇者である』、『ケムリクサ』、『輪るピングドラム』、『K』など、好きな作品はまだあるが、今回は割愛する。

ドラマは二本だけ紹介しようと思う。

まずは『アンナチュラル』。アンナチュラルデス、不自然死を究明するドラマだ。脚本の野木亜紀子曰く、第一話は名刺である、という言葉通り、第一話はインパクトの強い怒涛の展開だ。それからも、涙なしには見られない、だが現実に、すぐそこにある話をしている。決して、単純なお涙頂戴系ではない。かの米津玄師の『Lemon』が主題歌なのだが、これがまあ毎回絶妙なタイミングで挿入される。重いテーマでありつつも、魅力的なキャラクターによる軽妙なやりとりが心を軽くしてくれる。三澄ミコトの強い生き様は、私を鼓舞してくれる。食べることは生きること。

次は『MIU404』。こちらもアンナチュラルと同じ製作陣の、監督が塚原あゆ子、脚本が野木亜紀子、プロデューサーが新井順子の三人だ。

やはり、アンナチュラルに続いて、今すぐそこにある大事な話をしている。一話の掴みがとても良い。当時タイムリーだった煽り運転の話をきっかけにしている。警察官らしからぬ溌剌としていてすぐに感情的になる伊吹と、警察官らしい冷静沈着な志摩の凸凹コンビ……と見せかけて、志摩も何気に感情的だったり危険な橋を渡る似たもの同士だったりする。志摩の、だんだんと明かされる過去と、伊吹の現在、それぞれがそれぞれに深い傷を刻み、二人はどうにか支え合いながらも事件を追う。その後、重大な事件を追ううちに、ふたりの間に亀裂が入り、最後は……。とにかくすごいので見てくれ! 頼む! 一話だけでも、一話だけでもいいんだ。

私はこのドラマに救われた。絵を描く以外に何も楽しみがなかった私が、毎週ワクワクしながら放送日を待っていたし、見ている間はつらいことは何もかも忘れられた。誰も私のことなど見つけてくれないと殻に閉じこもっていた私を、彼らはきっと見つけてくれる。そう思わせてくれる力があった。きっと生涯忘れることのない作品だ。

随分と長くなってしまった。好きな作品のことをここまで多く語るのは、これが初めてかもしれない。今度は何を話そうか。